Googleアナリティクス4の新機能によるメリット4選
更新日:2022/09/16
2020年、これまでのユニバーサルアナリティクス(UA)の次世代バージョンとしてリリースされた、Google Analytics4(グーグルアナリティクス4)。
従来のUAプロパティは2023年7月1日をもってサポート終了となるため、それまでに移行の手続きが必要となります。
そこで今回は、多くのウェブサイトでまもなく本格導入されるGoogle Analytics4(以下、GA4)プロパティのメリットについてご紹介します。
Table of Contents
1.「イベント」を用いた計測 によりユーザー行動の把握が容易に
従来のUAでは「ページビュー」「セッション」といった、それぞれの指標でデータが計測されていました。しかしGA4では、ほぼすべて「イベント」を用いた計測方法となっています。「イベント」とは、ユーザーがウェブサイトに訪れて、動画を視聴したりリンクをクリックしたりと、なんらかのアクションを起こしたときに計測されるデータのことで、つまりは「ユーザー行動」のことです。
近年スマホアプリなどの利用者が増えたため、ウェブサイトのようにページ遷移なしでのユーザー行動が把握しづらくなりました。そのため、クリックやスクロールなどのユーザー行動を含む「イベント」を軸としたデータ計測方式となり、より詳細な分析が可能となっています。
2.ウェブとアプリをまたいだ顧客分析ができる
近年のデバイス多様化にともない、GA4では、ウェブサイトとアプリのデータの統合が可能となっています。同じユーザーがPC版ウェブサイトやモバイルサイト、スマホアプリなど複数のチャネルを利用していても同一ユーザーと認識されるため、ユーザー行動をより把握しやすくなりました。
3.AI活用による予測機能で効果の高い施策を提示
Google の機械学習専門知識をデータセットに取り入れ、ユーザーの今後の行動を予測することが可能となりました。構造化されたイベントデータを収集するだけで、購入の可能性や離脱の可能性、予測収益などの提示ができるので、より的を絞ったアプローチなどの施策に取り組みやすくなります。
4.BigQueryとの連携により効率的に分析ができる
これまでのUAでは有償版でしか利用できなかったビッグデータ分析サービス「Google BigQuery(グーグル・ビッグクエリ)」が、GA4では無料版で利用できます。
自社サーバーがなくても、TB、PB単位のデータを数十秒で処理することができ、ユーザー一人ひとりの詳細行動が記録されるため、効率的な分析とさまざまな予測が可能となります。
まとめ
このように、UAからアップデートしたGA4プロパティは、ユーザー行動を軸に複数チャネルにまたがった詳細な解析が可能となるため、より自社の成果につながるターゲットに的を絞ったマーケティングに利用できるツールとなっています。
2023年のUAサポート終了に向けて早めにGA4の設置と運用をはじめ、より効果的で効率的なマーケティングに移行してみてはいかがでしょうか。