Googleアナリティクス4のデータ探索レポートとは?特徴と使い方を解説
更新日:2023/03/02
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基本レポートと探索レポートの違いと特徴
Googleアナリティクス4は、Googleが無料で提供しているアクセス解析ツール。
「アナリティクス」=「分析」の意味で、ウェブサイトやアプリを運営している人・企業が、ユーザーの行動を分析して、ユーザーが求めているコンテンツの制作に役立てることができます。
収集されたユーザーの行動データ(イベント)は、「基本レポート」と「探索レポート」の2種類のレポートによって細かく分析することが可能です。
まずは、「基本レポート」と「探索レポート」の特徴についてそれぞれ解説していきましょう。
基本レポートの特徴
GA4の「基本レポート」は、設定しているウェブサイトやアプリの状況を簡単に確認できるツール。
基本レポートで確認できる項目としては下記の3点が挙げられます。
・どのような属性を持つ人がウェブサイトやアプリを利用したのか?
・どこから流入してきたのか?
・ウェブサイトやアプリを利用してくれた人がどのような行動を取ったのか?
これらの概要が分かるのが基本レポートの特徴となっています。
全体的な状況だけを確認したいのならば基本レポートだけでも十分ですが、ウェブサイトやアプリの改善、集客をしたいといった具体的な施策を行う場合には「探索レポート」の活用がおすすめです。
探索レポートの特徴
「基本レポート」に対して「探索レポート」では何ができるのかを一言で表すと、基本レポートの詳細をカスタマイズして、自分好みの環境で使えるツールと言えます。
「探索レポート」では、決められた使い方というものは無く、数ある機能の中から自分が求める機能のみを組み合わせて使えるレポートだと考えてください。
もちろん、オーソドックスな使い方というものは存在しますが、「必ずしもこのようにしなければならない」という決まりはありません。
基本レポートと探索レポートの併用がポイント
「探索レポート」を使う際は、基本レポートと併用することがポイントです。「基本レポート」で全体の状況を確認して、さらに気になる部分を「探索レポート」で確認・分析することによって、ウェブサイトやアプリの現在の状況と今後の改善点や施策の予定を考えることができます。
探索レポートでできること
GA4の「探索レポート」でどのようなことが出来るのかご案内します。
基本的には「基本レポート」で確認できるデータをさらに細かく確認できるものですが、自分好みに自在にカスタマイズできるという点が大きな特徴です。
例として、ウェブサイトの運営をしていて「目的のページへの到達率を確認したい」というケースでみてみましょう。
具体的には、ネット通販サイトを運営している場合、通販の購入ページへの到達率を調べたり、消費者向けのサービスを運営している企業ならばお問い合わせフォームへの到達率を調べたりといったことが挙げられます。
このような場合には、「探索レポート」のテンプレートの中にある「目標到達プロセス」という機能を選択し、指示に従って項目を調節することでユーザーの行動を確認することができます。
また、PCやスマホ・タブレットなどの端末ごとにページ遷移率を測れるので、年齢層や手段に応じて訴求策を練ることも可能です。
検索レポートの使い方
「探索レポート」では、新しいデータを作成する「空白レポート」以外にも、7種類のテンプレートが用意されています。テンプレートといっても汎用性は高く、7つのテンプレートを駆使して独自のレポートを作成することを目的にした使い方を紹介します。
テンプレートの種類やそれぞれのテンプレートで出来ることについては下記の表のとおりです。
テンプレートの種類 | テンプレートの内容 |
自由形式のデータ探索 | クロス集計表の形式でデータの確認ができる |
コホートデータ探索 | 共通の属性を持つユーザーのグループの行動と、それぞれのパフォーマンスの分析が出来る |
目標到達プロセス探索 | ユーザーがサイト内で特定の行動を完了するまでのプロセスを確認できる |
セグメントの重複 | ユーザーセグメントがどのように関係しているかの確認が出来る |
ユーザーデータ探索 | ユーザーごとのアクションの分析が出来る |
経路データ探索 | ユーザーがどのような経路で設定したウェブサイトにアクセスしたのかを確認できる |
ユーザーのライフタイム | 顧客としてのライフタイムバリュー(顧客生涯価値)の分析が出来る |
それぞれのテンプレートの詳細については「Googleアナリティクス4における探索レポートの活用方法」にて解説します。
上記の7つのテンプレートを用いて、タグを設定したウェブサイトやアプリを利用したユーザーのイベントを分析し、より良いウェブサイトやアプリに改善していくことができます。
探索レポートの利用手順
「探索レポート」は以下の3つの手順で利用できます。
①レポートの管理画面の左側にある「設定」をクリックする
②「設定」の中にある「カスタム定義」をクリックする
③「カスタムディメイションを作成」のボタンをクリックして作成をスタートする
それでは、「探索レポート」の使い方についてご案内します。まず、レポートの管理画面の左側にある「設定」をクリックします。
「設定」の中にある「カスタム定義」をクリックします。
右上に「カスタムディメイションを作成」のボタンが表示されるため、クリックして作成します。
設定項目は、「ディメンション名」「範囲(通常は「イベント」で問題ありません。)」「パラメータ」です。
「説明」に関しては、複数のカスタムディメンションを識別するために使用するものなので、管理がしやすい任意の説明文を入力しておくと良いでしょう。
以上で、「探索レポート」を使い始めることが出来ます。
「探索レポート」では「空白レポート」をベースとしてレポートを作成するケースが多いですが、テンプレートを用いて効率的に対応することも可能です。もちろん、「空白レポート」を用いて一から独自のレポートを作成できることも「探索レポート」のメリットのひとつなので、操作や分析方法に慣れてきたら色々と試してみることをオススメします。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回はGA4の探索レポートの活用方法についての概要をご紹介しました。
さらに詳細な内容については、「Googleアナリティクス4における探索レポートの活用方法」にて解説していきます。
この記事では、GA4の「探索レポート」ではどのようなことが出来るのか?という部分について理解していただければ問題ありません。
「探索レポート」では「基本レポート」では分析できなかった部分まで計測することが出来るので、ウェブサイトやアプリの運営者にとっては必須の内容となっています。
覚えることは多いですが、一つ一つの利用方法については簡単なので、少しずつ覚えていくと良いでしょう。
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