生成AI時代の“誰でもHP作れるぞ!”現象と、なぜプロのAIリテラシーが超重要なのか?
更新日:2025/12/04

Gemini時代、誰でもホームページ作れるけど…
プロのAIリテラシーが“むしろ前より大事”になってる話
最近、XでもYouTubeでもこんな投稿が増えてきません?
「GeminiにHTMLコード読ませて、 未経験だけど1日でWebサイト作れました!」
……あのね。
それ、普通にすごいから。
昔のWeb制作者が聞いたら、膝から崩れ落ちて
「俺たちの10年は何だったんだ……?」って泣くレベル。
実際、今の生成AIは本当に優秀。
ちょっとしたコーポレートサイトくらいなら、
Gemini や ChatGPT × HTMLコピペで普通に出来上がる。
しかも見た目が意外とプロっぽい。
もう「HP作れます!」というスキルだけでは、
コンビニの新商品くらいの感動しか生まれない。
でも、ここでひとつ問題がある。
デカい問題が、、
Table of Contents
■ 生成AIで作れるようになっても「プロは絶滅しない」という現実
なぜか?
答えはシンプル。
AIは“コード”は書けるけど、“責任”は書けないから。
■ 著作権という“お化け屋敷”が出てくる
AIが生成するコードや画像って、
「どこまでが自動生成で、どこからが既存作品の影響なのか?」
この判断がめちゃくちゃ難しい。
・参照元が曖昧
・著作権の線引きが曖昧
・法律の整備も曖昧
・業界の暗黙の了解だけが妙にしっかりしてる
そう、“曖昧コンボ”だ。
たとえばAIが生成したコードに、
「どこかで見たCSSのクセ」が入ってたりする。
「お前、前の職場のテーマ持ってきてない?」みたいな雰囲気のやつ。
これを使ってトラブルが起きても、
Geminiは「すまん」って言わない。
言ったところで責任取れない。
だから結局、
「これ使って本当に大丈夫?」を判断するプロの目
が必要になる。
■ 文化庁が示す「AIと著作権」の基本ルール(かなり重要)
文化庁の公表する資料では、AI生成物と著作権についてこう明確に示されている:
(引用元:文化庁「AIと著作権に関する考え方」
https://www.bunka.go.jp/seisaku/chosakuken/aiandcopyright.html )
▼文化庁の重要ポイント(めちゃ簡単に言うと)
-
著作権が発生するのは「人間の創作」に基づくものだけ。
AIが勝手に作っただけでは「著作物」と認められない。 -
AI生成物でも、人間が“創作的な工夫・寄与”をした部分は著作物性が認められる可能性がある。
→ プロンプトの工夫、構図指定、表現の意図などが鍵。 -
AIが既存の著作物に依拠して類似物を生成した場合は、著作権侵害が成立する可能性がある。
→ 生成物が“オリジナルに見えてもアウト”なケースがある。
つまり「AIが作った=安全」ではない。
むしろ「AIが作った=出典不明なので危険」 が正しい。
■ どの範囲までAIを使うかの線引きは、人間の道徳心に依存中
生成AIはなんでも作ってくれるけど、
「どこまで使っていいか」は誰も教えてくれない。
・丸ごとAI生成のサイトはOK?
・他社サイトのHTMLを参考にして生成するのはセーフ?
・著作権的に危ない部分をAIは避けられてる?
・AI生成の画像は商用利用していいの?
このあたり、
今は“法律”より“モラル”が運用してる。
つまり、
あなたの“良心”がセキュリティシステム。
なんというアナログ仕様。
■ だからこそ、プロのディレクターやAIリテラシーある人材が“めっちゃ重要”になる
AIが作るコードはきれい。
AIが作るサイトは整ってる。
でも、
「そのサイト、本当に公開して問題ない?」
「会社のブランドに合ってる?」
「そのデザイン、法的に問題ない?」
「AIが勝手に入力した謎設定、ない?」
こういう“検品工程”はAIが一番苦手。
しかも、生成AIは自信満々に間違える。
息を吸うように嘘を書く。
すごいメンタル。
だから企業側では、
「AIに何を任せて、何を任せないか」
この基準をつくれる人が必要になる。
■ AIで作れるからこそ、プロが“上位互換”になる時代
・AIで誰でも作れるようになった
→「作れる」価値は下がる
・AIで誰でもやらかせるようになった
→「正しく使う」価値が爆上がり
つまり、
プロのAIリテラシーは“今まで以上に武器”になる。
ディレクター・コンサルタントの価値は、
「作る」から「判断する」へ進化していく。
AIに任せてはいけない領域を守れる人が、もっと必要になる。
■ 結論:GeminiでHPは作れる。でも“責任”は作れない。
AIで作ったページは見た目がきれい。
でも、その裏側にある、
・法律
・ブランド
・倫理
・技術的な安全性
・企業文化
・「そもそもこのデザインでいいんだっけ?」
ここを判断できるのは、
いつだって人間の仕事。
つまりAI時代のプロとは、
“コードを書く人”ではなく、
“AIの成果物を安全に世の中に出せる人”。になっていくような気がします。
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