データセキュリティとプライバシーの違いと設定方法
更新日:2023/04/18
Table of Contents
データセキュリティとプライバシーの確保
Googleアナリティクス 4は、Googleが無料で提供しているアクセス解析ツール。
「アナリティクス」=「分析」の意味で、ウェブサイトやアプリを運営している人・企業が、ユーザーの行動を分析して、ユーザーが求めているコンテンツの制作に役立てることができます。
しかしながら、非常に便利なツールである反面、データセキュリティとプライバシーについて配慮することが重要です。
今回は、GA4でのデータセキュリティとプライバシーの確保方法についてご紹介します。
データセキュリティの設定方法
GA4の、数多くのイベントデータ(ウェブサイトやアプリ上でのユーザの行動データ)を収集・解析するという特徴において、データセキュリティは重要な設定内容の一つ。
セキュリティに関する設定や管理内容が甘いと、悪意のある第三者からの攻撃を受けたり、意図しないデータの共有をしてしまったりすることがあります。
GA4でデータセキュリティを確保するために、以下3つの設定をしておきましょう。
①Googleアカウントのセキュリティ設定の確認
②セキュリティアップデートの適用
③アクセス制御の設定
それぞれ、順番に説明をしていきます。
①Googleアカウントのセキュリティ設定の確認
GA4はGoogleが提供するサービスであり、Googleアカウントに各種設定の情報や収集されたイベントデータが紐づいています。
まずは、Googleアカウント自体のセキュリティ設定を確認しましょう。セキュリティ設定は、Googleアカウントの「セキュリティ」セクションで管理されます。
Googleアカウントのセキュリティ設定を確認する手順は以下の通り。
ブラウザでGoogleアカウントにログインします。
Googleアカウントへは、以下のリンクからログインできます。
https://www.google.com/intl/ja/account/about/ (Googleアカウント公式サイト)
ログイン後、画面左側のメニューの「セキュリティ」をクリックします。
「セキュリティ」セクションでは、直近のアカウントのアクティビティや、アカウントに接続されているデバイスの種類などを確認することができます。
また、Googleアカウントに「2段階認証プロセス」と「再設定用メールアドレス」が設定されているか確認しましょう。
「2段階認証プロセス」が設定されている場合は、ログイン時に事前に設定されている電話番号宛にログイン認証用のSMSコードが通知されるようになっており、パスワードと合わせてコードを入力しなければログインが完了できない仕組みとなります。これにより、万が一アカウントのパスワードが第三者に知られてしまったとしても、第三者のログインを防ぐことができるようになります。
「再設定用メールアドレス」は、アカウントのオーナーがパスワードを忘れてしまった場合に、パスワードの再設定を円滑に行うことができるようにするものです。
「再設定用の電話番号」を設定することでも、同様の機能を使用することができます。
②セキュリティアップデートの適用
GA4では、セキュリティアップデートが定期的にリリースされます。これらのアップデートを適用することで、システムのセキュリティを維持し、攻撃や不正アクセスからの保護を強化することができます。
基本的には自動でアップデート内容が適用されます。
※Googleアナリティクスのアプリを使用している場合は、Playストア(またはApp Store)からアプリをアップデートしてください。
③アクセス制御の設定
GA4では、アクセス制御の設定が可能です。アクセス制御を設定することで、アカウントへの不正なアクセスを防止し、データの漏洩や盗難を防止することができます。
アクセス制御を設定するには、アカウントの「管理」セクションにある「プロパティのアクセス管理」をクリックします。
表示されるポップアップで、アカウントにアクセスするユーザーの権限を設定することができます。
プライバシーの確保方法
GA4を使用する際の、データのプライバシーを確保するための設定や確認項目についてみていきましょう。
プライバシーの確保に関する設定や確認項目は以下の4つ。
①匿名化IPアドレスの使用
②Cookieの制御
③イベントトラッキングの設定
④プライバシーポリシーの記載
それぞれ、順番に解説いたします。
①匿名化IPアドレスの使用
GA4では、匿名化IPアドレスの使用が可能です。匿名化IPアドレスを使用することで、ユーザーのIPアドレスが切り捨てられ、個人を特定することができなくなります。
匿名化IPアドレスを使用するには、トラッキングコードに「anonymize_ip」を追加します。
②Cookieの制御
GA4では、Cookieの制御が可能です。Cookieを使用することで、ユーザーの行動を追跡することができますが、Cookieの使用にはプライバシー上の懸念があります。
Cookieを使用する際には、ユーザーの許可を得る必要があります。
③イベントトラッキングの設定
GA4では、イベントトラッキングを使用することで、ユーザーの個人情報を追跡せずに、コンバージョンやクリックなどのイベントを追跡することが可能です。
イベントトラッキングを設定することで、ユーザーのプライバシーを守りながら、必要な情報を収集することができます。
④プライバシーポリシーの記載
GA4を使用する場合、ウェブサイトやアプリ内にプライバシーポリシーを明示することが必要です。
プライバシーポリシーには、収集するデータやその使用目的、ユーザーの選択肢などを明示することが求められます。プライバシーポリシーを記載することで、ユーザーに対して透明性を提供し、信頼関係を築くことができます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回はGA4のセキュリティ設定とプライバシーの確保方法についてご紹介しました。
数多くの設定や分析データを扱いますので、セキュリティとプライバシーの項目は随時確認や見直しをしていく必要があります。見落としがちな部分でもあるので、しっかりと設定しましょう。
タイトルメイク社ではGoogleアナリティクス(GA4)の導入サポートも行なっております。
数あるデータを可視化し、誰が見ても分かりやすい情報として整理してビジネスの成長に役立てていただけたらと思います。
詳しい内容はお問い合わせください。