ウィズコロナ時代に欠かせない顧客接点の磨き方とは

「新規客の集客は長らく展示会で行ってきたんですが、今後再開した時、お客さんは来てくれるんですかね。」
-先日、とある社長がおっしゃった一言です。
前々回のコンサルティング最前線(今見つめなおすべき新規開拓のポイントとは?)でも少し触れましたが、昨今のコロナ禍において、ビジネスの世界も大きく変革をしていっていると肌で感じています。
特に感じていることは、顧客接点のあり方に対する変化で、「非対面」でいかに自社を理解してもらうか?と考えている企業が多くなっていることですが、皆さんの会社ではいかがでしょうか。
先日、野村総合研究所が行った調査でとても興味深いデータが発表されていました。
国内企業のCIO(最高情報責任者、情報システム統括役員)に対して行ったアンケートで、回答企業の内、
・58.0%が2020年度の売上高が5%以上減る見通しと答えている。
・しかし、IT・デジタル投資を減らす見通しと回答したのは20.3%。
このことから、昨今の状況下においてもIT・デジタルに対する投資の必要性を感じている企業が多いということが分かります。
さらに、顧客接点業務においては、
・自社サイトへの誘導の強化対策の優先度を上げると回答した企業が51.6%。
・見込客の情報獲得・絞り込み(MAツールの導入)の優先度を上げると回答した企業は50%
という結果が出ていました。
(データ出典元:野村総合研究所「新型コロナウィルス影響に関するCIO調査」)
こういったデータから、顧客との接点で自社のwebサイトが、これまで以上にますます重要な位置づけになってきていると当社は考えています。
さて、今回の企業様は、これまで対面で接点を創出していたため、その機会が減ってしまう事を危惧されていたのですが、まさにこれらのデータをご存知でなくとも取り巻く環境を肌で感じていたからこそ出てきた言葉だったのではと思います。
そこで、このデータのお話をさせて頂いた所、自社webサイトを利用したマーケティングの再構築を真剣にお考えになられるきっかけとなりました。
では、サイトを作り替えればそれで問題は解決されるのでしょうか。
もちろん答えはそうではありません。
自社サイトに来た訪問者は、その時何を期待し、何を解決したいと願い、どのようなコンテンツを見たいと思っているのかに合致した回答を用意していなければ、当然のことながらその訪問者は離脱します。
当社は、今自社で構えているwebサイトへの訪問客のニーズをいかに正確に捉えて施策を打つかかが重要だと考えており、サイトの作り替えに関しては、その方向性が見えた後の事だとお伝えしています。
そういったアクセス解析を無料で出来るツール(例えばGoogle Analyticsなど)がありますので、そういったツールを利用している企業も多いと思います。
その解析の結果、サイトの導線設計(ユーザーの行動パターンを意識して「行動に導く」道筋をサイト上に設けること)の仮説を立て、修正後に数値としてどのような結果が出たかを分析。
その結果を受けて、修正案がどうであったかの検証を行い、さらに次の打ち手を出し、またその検証を行う。
この地道なPDCAの繰り返しがとても重要で、このwebサイトにおけるPDCAにこそ、非対面の顧客接点に大きな勝機があると当社は考えています。
当社として、MAツールの運用支援・代行のサービスでこういった一連のPDCAをサポートしていますが、こちらの企業でも導入を進め、今後のwebマーケティングを再構築していく事となりました。
自社のwebマーケティングを振り返った際、
自社のwebサイトにどれくらいのユーザーが訪問しているか知っていますか。
さらに、そのユーザーを増やすために今、どのようなことをしていますか。